ダイエットでイライラする感情を抑えるアンガーマネジメント

アンガーマネジメント

ダイエットに取り組んでいるなか、些細なことでイライラしたりしてはいないか。普段は大らかでもダイエット中に怒りっぽくなることはよくある。部下や友人に当たってしまい後悔することもあるのではないか。そんなあなたのイライラを抑えるアンガーマネジメントという考え方を紹介しよう。

スポンサードリンク

アンガーマネジメントとは

アンガーマネジメントとは1970年代にアメリカで生まれた怒り(アンガー)を管理する(マネジメント)ための心理教育のことだ。

多くの人は感情的に行動し失敗してしまった経験があるのではないか。一瞬の怒りに身を任せ相手を傷つけたり、または自分の浅はかな行動に後悔したりする。

何事も成果を出すには感情的な行動にならず物事を冷静に見つめることが必要だ。

多くのスポーツ選手やビジネスマン、芸能人、弁護士、政治家に至るまで、このアンガーマネジメントを利用し自分の心(怒り)をコントロールしている。

  • ・スポーツ競技中に相手の挑発に乗らないために
  • ・職場で部下や上司の言動でイライラしないために
  • ・子育て中に子供が言うことを聞かないときに
  • ・メディアの失礼な質問の対応に
  • ・知人の心無い一言に惑わされないために

上記のシチュエーション以外にも多くの場面でアンガーマネジメントが役に立つ。

一生懸命に取り組んでいるダイエット中に「どうせ失敗するだろう」「おまえがやっても無駄」など心無い一言をもらった時には怒りを覚えるだろう。

食事制限している時に「おいしいご飯食べに行かない?」と誘われ、断る時も悲しい気持ちになるだろう。

ダイエット中にピリピリしている自分に気付いたらアンガーマネジメントを始めることをおすすめする。

怒りの原因とタイプ

怒りを覚えるまでに感情の変化は大きく分けて2段階ある。一次感情としてはじめに感じるのは、悲しみや悔しさ、不安、不満の感情だ。

人は各々にコアビリーフ(core belief)と呼ばれる「こうあるべきだ」という信念を持っている。この信念が否定されり、裏切られたと感じることで悲しみや悔しさ、不安、不満の感情が湧き出てくる。

その後に二次感情の怒りへと変化していくのだ。

あなたの怒りの原因となるコアビリーフ(信念)が何なのかいくつかの質問に点数をつけることで簡単に診断できるので参考にしてみてはどうだろうか。

次にあげる12の質問に、強く思う→6ポイント、そう思う→5、どちらかといえばそう思う→4、どちらかといえばそう思わない→3、思わない→2、まったく思わない→1を付けてほしい。

  • 質問1. 世の中には尊重すべきルールがあり、それに従うべきだ
  • 質問2. 物事は納得いくまで突きつめたい
  • 質問3. 私は自分に自信がある
  • 質問4. リーダー的な役割があっていると思う
  • 質問5. 人の気持ちを間違えて理解していることがよくある
  • 質問6. 簡単に解決できない強いコンプレックスがある
  • 質問7. 小さな不正でも見逃されるべきではない
  • 質問8. 好き嫌いがハッキリしている方だ
  • 質問9. 自分はもっと評価されるべきだ
  • 質問10. 言いたいことはハッキリ主張するべきだ
  • 質問11. 自分で決めたルールを大事にしている
  • 質問12. 人の言うことを素直に聞くのが苦手だ

すべての質問に点数をつけたら、以下の表に点数をまとめてほしい。

質問1と7の合計○○点タイプ①
質問2と8の合計○○点タイプ②
質問3と9の合計○○点タイプ③
質問4と10の合計○○点タイプ④
質問5と11の合計○○点タイプ⑤
質問6と12の合計○○点タイプ⑥

一番ポイントが高かったパターンがあなたの怒りのタイプとなる。

次に怒りの6タイプを紹介するので確認してほしい。

タイプ① 公明正大タイプ

このタイプには正義感が強い人が多い。

ルールやマナーなど決められたことが守られていないとイライラする傾向がある。

タイプ② 博学多才タイプ

このタイプには白黒つけたがる納得しないと終われない人が多い。

白黒の判断基準が強く中途半端なものイライラする傾向がある。

タイプ③ 威風堂々タイプ

このタイプにはリーダーシップを強く持っている人が多い。

他人からの支持されなかったり、軽くみられることにイライラする傾向がある。

タイプ④ 天真爛漫タイプ

このタイプには自分の考えを素直に言える人が多い。

自由を妨害されたり、ものをハッキリ言わない人にイライラする傾向がある。

タイプ⑤ 外柔内剛タイプ

このタイプには自分の価値観やルールを大切にしている人が多い。

他人に意見されることでイライラする傾向がある。

タイプ⑥ 用心堅固タイプ

このタイプには他人を簡単に信じられない人が多い。

人間関係にストレスを感じイライラする傾向がある。

あなたがどのタイプに当てはまるか確認できただろうか。怒りをコントロールするにはまずは己を知ることが大切だ。

次に怒りをコントロールする方法を見ていこう。

怒りをコントロールする3つの方法

下記の図を見てほしい。青い部分がコアビリーフ(こうあるべきだという信念)、黄色い部分がが少し意見は違うが許せる範囲、赤い部分が許せない範囲だ。

コアビリーフ

怒りのコントロールとはこの黄色い部分を広げたり狭くしたりすることを意味している。

黄色い範囲を広げることで許せることが多くなり怒りの感情を抑えることができるのだ。

では怒りを抑える具体的方法を紹介する。

① 相手の心情を考え許せる範囲を明確にする

最低限どこまでなら許せるか自分に問いただしてみよう。

例えば「ダイエットしても無駄だよ」と言われたとする。普通なら怒りを覚えてしまうかもしれないが、「痩せていく俺に嫉妬しているんだな」などと相手の心情を考えてみる。

相手もライバルに差をつけられるという不安な気持ちから暴言を発しいるのだ。

それなら可愛いものだと許せることも増えるだろう。

② イラっときても6秒我慢する

イラっと感情的になってから理性が介入するまでに数秒掛かるといわれている。

6秒間我慢することができれば冷静さを取り戻せるのだ。

頭で6秒数えることで意識が数字に向かい、時間も経つので効果的だ。

② 怒りノートに記録する

怒りを覚えた事柄に対して記録していこう。

記録を残すことで自分が何にどのくらい怒っているかがわかる。「あの時こうしておけば良かった」などの後悔を振り返ることで、次に同じ場面に遭遇した場合に怒りをコントロールできるだろう。

また、文字にすることで怒りが発散されストレスも解消される。

感情をコントロールして成功を手にいれる

ダイエット中、神経質になっているあなたは些細なことで大切な誰かを傷つけてしまうかもしれない。

あなたが本気で何かに取り組んでいる時、誰かが嫉妬心から心無い一言で足を引っ張ろうとするかもしれない。

ダイエット中にイライラを感じるシーンはそれなりに存在する。

その度に怒りを覚えてはダイエットを止めてしまう原因になりかねない。

また、ストレスによるホルモンバランスの乱れで肥満を招きかねない

アンガーマネジメントを駆使して平常心を保つことがでダイエットを成功させるポイントともなる。

勘違いしてほしくないのは怒りを無くす目的ではないということだ。

怒りはモチベーションや向上心の維持に役立つとアンガーマネジメントは考える。

あくまで怒りをコントロールすることが目的なのだ。

怒りの正体を知ることで始まるアンガーマネジメントを習得できれば、他人の気持ちも理解できるようになるだろう。

他人の気持ちを理解することができれば、仕事でもプライベートでも上手くいくことが多くなるはずだ。

ダイエットを成し遂げ、普段から平常心でクールな振る舞いができれば、カッコイイ男として評価も上がるだろう。

知識としてのアンガーマネジメントではなく、ダイエットを機に是非とも実践してもらいたいと思う。


  • スポンサードリンク